中小企業1社につき1人のマーケターが伴走支援することをあたりまえに。
株式会社マーケティング・エッセンシャルズ 代表取締役
ローカルマーケティング実践コミュニティ LoMaJin 発起人
1985年、奈良県生まれ。現在は名古屋市を拠点に活動。
趣味は心と体を整えるヨガと筋トレ、リフレッシュのための旅行。そして、スターバックスのコーヒーを片手に新しいアイデアを巡らせるのが至福のひととき。休日には、好きなドラマやアニメを一気見して世界観に浸ることも。
一見、順風満帆に見えるかもしれませんが、私のキャリアは「売上ゼロ」のどん底から始まりました。
このプロフィールでは、私がなぜWebコンサルタントとして「実践者」であることにこだわり続けるのか、その背景にある物語をお話しさせてください。


24歳で意気揚々とベンチャーのWebコンサルティング会社に転職したものの、現実は厳しいものでした。最低ノルマは、毎日200件のテレアポ。受話器の向こうからは断りの言葉が続き、上司からは罵声が飛ぶ毎日。1年間、自分一人の力では1件も受注できず、焦りと無力感に苛まれる日々が2年も続きました。
そんな私に訪れた転機は、予期せぬ「チーム変更」でした。新規営業一辺倒だった会社の方針とは真逆の、「既存顧客をとにかく大切にする」というチームへの配属。最初は社内からの風当たりも強く、半年間は成果が出ずに苦しい時期を過ごしました。
しかし、お客様一人ひとりと真摯に向き合い、手厚いフォローを続けるうちに、状況は一変します。お客様のホームページへのアクセスが増え、問い合わせが来るようになると、「別のサイトもお願いしたい」「知人を紹介したい」と、次々に新しいご縁をいただけるようになったのです。
気づけば、私のチームは全国トップの生産性を誇るようになり、私個人も社内トップセールスとして表彰されるまでになりました。
しかし、トップの座に立った瞬間、私の中に大きな違和感が生まれました。「自分は本当に、お客様の事業成長に貢献できているのだろうか?」と。
売上や利益を追求するあまり、お客様に提供しているアドバイスが、自分自身で実践したことのない「机上の空論」であることに気づいてしまったのです。「ブログを更新してください」と言いながら、自分はWebで集客した経験がない。この矛盾は、私に重くのしかかりました。
この経験から、「単なる自己満足で仕事をするのは虚しい」と痛感し、心に誓いました。
その決意を胸に独立し、株式会社マーケティング・エッセンシャルズを設立。さらに、Web支援者としての視点だけでなく、「経営者の痛み」を自らの肌で理解するために、整体院を3年間経営しました(2025年2月に事業譲渡)。Webの専門家、そして中小企業の経営者。この両方を経験したからこそ、見えてきた課題があります。
多くの中小企業では、Webサイト制作は依頼できても、その後の「運用」を伴走してくれるパートナーがいません。制作会社は作ることがゴール、広告代理店は広告を回すことがゴール。しかし、本当に必要なのは、顧問税理士のように、事業全体を理解し、長期的な視点で隣を走ってくれる存在ではないでしょうか。

私の今の使命は、「中小企業一社につき、一人のWebコンサルタントが顧問として担当する世の中にする」ことです。
その実現のため、ローカルビジネスに特化したマーケティングコミュニティ「LoMaJin」を立ち上げ、Webサイトの「運用支援」ができる人材を育成する講座にも力を注いでいます。知識や情報を教えるだけでなく、自らの経験を伝え、全国各地で中小企業に寄り添って活躍するマーケッターを一人でも多く輩出していく。
それが、私がこの先5年、10年をかけて成し遂げたいビジョンです。
過去の私と同じように、机上の空論で悩み、お客様との向き合い方に葛藤しているWeb担当者の方。そして、誰に相談すればいいかわからず、Webマーケティングの荒波の中で孤独を感じている経営者の方。
私の経験が、少しでもあなたの未来を照らす光になれば幸いです。