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Web制作フリーランスが忙しいのに儲からない理由

「毎日仕事はある。でも、なぜかお金が残らない。」

Web制作フリーランスの方と話していると、この言葉を本当によく聞きます。

案件は途切れていないし、むしろ忙しい。

なのに、年商は1,500万〜2,000万円あたりで止まってしまう。

この状態が続くと、「自分の実力が足りないのかもしれない」と思い始めてしまう人も少なくありません。

ですが、最初にお伝えしたいのはこれです。

忙しいのに儲からないのは、あなたの努力不足ではありません。


原因は「個人の問題」ではなく「構造」にあります

結論から言うと、Web制作フリーランスが儲からない最大の理由は、働き方の構造そのものにあります。

どれだけスキルを磨いても、どれだけ誠実に仕事をしても、この構造の中にいる限り、収入は伸びにくいのです。

これは感覚論ではなく、ビジネスモデルの話です。


理由① 仕事が「完成=終了」で設計されている

Web制作の仕事は、基本的にこう設計されています。

・サイトを作る
・LPを作る
・デザインを納品する

ここがゴールです。

つまり、仕事の価値が「成果物」で完結している

完成した瞬間に、契約も関係性も一区切りになります。

その結果どうなるか。

次の仕事を得るために、また営業をする。

また新しいクライアント対応をする。

このサイクルを回し続ける限り、「忙しさ」は増えても「安定」は積み上がりません。


理由② 評価軸が「時間」と「作業量」になる

成果物ベースの仕事では、どうしても評価はこうなります。

「この作業、いくらですか。」
「何時間くらいかかりますか。」

ここでいう時間とは、時給という意味だけではありません。

作業量で価値を測られる状態そのものが問題です。

この状態では、どれだけ頭を使っても、どれだけ経験を積んでも、「速く・安く・正確に」が求められます。

結果、価格競争から抜け出せなくなります。


理由③ クライアントの「成果」には関われていない

多くのWeb制作フリーランスは、心のどこかでこう思っています。

「このサイト、作っただけじゃ意味ないよな。」
「運用しないと成果出ないよな。」

でも、そこに踏み込めていない。

理由はシンプルです。

契約上、そこまで求められていないから。

作る役割として入っている以上、成果の責任はクライアント側にあります。

その結果、
・集客されないサイト
・放置されるLP
・誰も数字を見ていない運用

こうした現場が量産されます。

そして、「Webって意味ないよね」と言われてしまう。

これは、現場を知っている人ほどモヤっとする構造です。


理由④ スキルを増やしても、事業は変わらない

多くの人は、この状況をこう解決しようとします。

「もっとスキルを学ぼう。」
「新しいツールを覚えよう。」

もちろん、学ぶこと自体は悪くありません。

ただし、スキルを増やすだけでは、事業構造は変わらない。

作る仕事の延長線上でスキルを足しても、「作業の幅」が広がるだけです。

「収入の仕組み」が変わらない限り、忙しさは続きます。


じゃあ、どうすればいいのか

ここで、明確な正解を提示するつもりはありません。

ただ、一つだけ視点を置いておきます。

あなたは今、「作業」を売っていますか。
それとも、「判断」や「設計」を提供していますか。

成果が出るかどうかを左右するのは、ツールでも、デザインでもなく、判断の積み重ねです。

そこに関われる立場になると、仕事の形は大きく変わります。


最後に

忙しいのに儲からない状態は、決して珍しいことではありません。

むしろ、真面目に取り組んできた人ほどハマりやすい構造です。

「このままでいいのか。」
「でも、何を変えればいいのか分からない。」

もし、そんな違和感を感じているなら。

それは、次のステージを考え始めるタイミングなのかもしれません。

あなたは、今の働き方をどう感じていますか。

著者情報・Profile

栃本常善

TSUNEYOSHI TOCHIMOTO

ローカルビジネス(地元密着の事業者)に特化したWebマーケティング会社「株式会社マーケティング・エッセンシャルズ」の代表、ローカルマーケターコミュニティLoMaJin発起人。累計90業種600社以上のWebマーケティングに関与。累計セミナー登壇数300回以上、IT専門学校でマーケティング講義を2年間歴任。主な著書「ローカルビジネスのためのWebマーケティングが基礎から学べる本」など2冊がある。

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